Logo sec

海外にもファン多数、「キャプテン翼」が通算100巻 高橋陽一さん、サッカーの楽しさ描き続け

2017/07/04

人気サッカー漫画「キャプテン翼」が、連載中の最新シリーズ「ライジングサン」の第6巻で通算100巻の節目を迎えた。「ボールは友達」が口ぐせの主人公、大空翼の活躍を描いた同作は国内外で広く親しまれ、同作を見て育った一流選手も数え切れない。作者の高橋陽一さん(56)は、「ここまで続けられて素直にうれしい。『キャプテン翼』は僕のライフワークです」と話している。

201707032034_2-300x0.jpg高橋陽一さん(川口良介撮影)

昭和56年、「週刊少年ジャンプ」で始まった同作は高橋のデビュー作でもある。小学生の翼が仲間との友情を深めつつ、個性豊かなライバルたちとの対戦を経て成長していく物語だ。

当時はJリーグ発足前で、サッカーはまだマイナースポーツ扱いの時代。高橋さん自身も野球に親しんで育ったが、53年のワールドカップ(W杯)アルゼンチン大会をテレビで視聴して、サッカーの魅力に取りつかれたという。

「日本にサッカーが根付いてほしい、と思っていました。ただ、当時はサッカーと野球の漫画を交互に賞に応募しており、結果的にサッカーの方でデビューしました。だから、『キャプテン翼』はもしかしたら、同じ名前の野球漫画になっていたかもしれません」

2人でボールを蹴ることで威力が増す「ツインシュート」など、個性豊かな技の数々は多くの子供たちを魅了。一方で、スポ根もの全盛だった当時では異例といえる、「試合を楽しむ」というメッセージを漫画に込めた。「スポーツは楽しいもので、決して無理やりやらせるものではない。楽しさという本質を描きたかった」と振り返る。

小中学校での活躍を描いた「キャプテン翼」(全37巻)は63年に終了。「ワールドユース編」(全18巻)などを経て、翼は世界最高峰クラブの一つ「FCバルセロナ」に入団した。

これまでの累計発行部数は7000万部以上。アニメとの相乗効果により海外のファンも多い。アルゼンチン代表のFWメッシら影響は世界の一流選手にまで及ぶ。18日から東京で開催される「週刊少年ジャンプ展」では、貴重な原画などが展示される。

「年月がたっても、キャラクターたちが今も世界中の読者に愛され続けているからこそ、僕は今も書き続けられるのです」

現在、青年漫画誌「グランドジャンプ」で連載中の「ライジングサン」で、翼は日本代表U-23の主将に就任。相棒の岬君や“守護神”の若林君らおなじみのメンバーとともに、五輪での金メダル獲得を目指す。

「いずれはやはり、日本のW杯優勝を描きたいですね。その後にひょっとすると、『監督編』や『FIFA会長編』もあるかもしれない」と語る高橋さん。翼の夢物語は、まだまだ続きそうだ。(本間英士)

                  ◇

「週刊少年ジャンプ展」は10月15日まで、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで。

あわせて読む

アニメ

もっと見る
「アニメ」の記事をもっと見る

スポーツ

もっと見る
「スポーツ」の記事をもっと見る

マンガ

もっと見る
「マンガ」の記事をもっと見る

キャラクター

もっと見る
「キャラクター」の記事をもっと見る