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新幹線新型車両N700Sは「最高の出来」 先頭車両さらにシャープに

2017/06/29

JR東海(本社・名古屋市中村区)は6月28日、2020年度に東海道新幹線に投入する予定の新型車両「N700S」のデザインを発表した。先頭車両は従来のN700系に比べて両端のふちを立たせたシャープな形にして空気抵抗を低減。ヘッドライトが従来よりも2割大きくなり、発光ダイオード(LED)を採用して視認性を向上させた。

201706291216_1.jpg東海道新幹線の新型車両「N700S」のイメージ(JR東海提供)
201706291216_2.jpg「N700S」の車両内のイメージ(JR東海提供)

試験車両を来年3月に完成させ、走行性能や安全性などを確認。東京五輪・パラリンピックが開かれる20年度から営業運転を始める予定。

JR東海によると、先頭の形状を変えると空気の流れが整うため、走行時の抵抗が減ってエネルギー効率が良くなるほか、トンネル進入時の騒音や最後尾の車両の振動が抑えられるという。

外観は白地に青い帯でこれまでの東海道新幹線と同じだが、先頭車両の帯の先端のデザインをS字状にした。

室内も改善。これまで普通席では原則窓側にしかなかったコンセントを全席に設置。停車駅に近づくと荷棚が明るくなって乗客への注意喚起となるほか、車内に設置してある案内表示の画面を拡大して見やすくした。

記者会見した柘植康英社長は「大きく進化した。機能としては最高のものが出来上がった」と述べた。

「最新技術をすべて盛り込んだ自信作」とJR東海車両部長

201706291216_3.jpg「N700S」の開発を手掛けたJR東海の上野雅之車両部長。下は同車両の模型=28日午後、東京都千代田区

新型車両N700Sは、安全性や利便性が向上し、さまざまな編成に対応できるため海外輸出がしやすいのも特徴。開発に当たったJR東海・新幹線鉄道事業本部の上野雅之車両部長(60)は「最新技術を全て盛り込んだ自信作だ」と胸を張る。

N700Sは、地震時に最高時速285キロから自動ブレーキで停止するまでの距離を、最新のN700Aよりも5%短縮した。台車の振動を検知するシステムの機能を強化。「故障の予兆を把握して重大な事故を未然に防ぐだけでなく、輸送の安定性の向上にもつながる」と上野部長。

技術開発により、床下の機器の小型・軽量化が実現。12両、8両などさまざまな編成が可能となり、山陽、九州新幹線や海外の高速鉄道への導入も容易に。

0系から全ての東海道新幹線の車両開発に関わってきた上野部長。「まずは造って動かしてみることが大切で課題も見えてくる。試験車で確認した上で、量産に当たる」と話す。

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