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ツアークルーズで相模湾の魅力発信 五輪見据え、かながわ海洋ツーリズム推進協発足

2017/06/24

2020年東京五輪セーリング競技が神奈川県の江の島(藤沢市)で開催されることが決まるなど、世界の注目が相模湾に注がれることを踏まえ、相模湾をめぐるツアークルーズを就航させるプロジェクトが浮上している。県や周辺自治体、民間企業で構成される「かながわ海洋ツーリズム推進協議会」が今月設立され、平成31年度以降の実現を目指している。県地域政策課では、相模湾に点在するマリーナや漁港などを活用し、周遊性を高めたい考えだ。

県内には漁港やマリーナ、地方港湾を含め45の港があり、そのうち約8割が相模湾と三浦半島に集中している。江の島と伊豆大島を結ぶ定期航路がかつてあったものの、相模湾内を移動する航路はこれまでなかったという。

漁港などを活用

201706231545_1.jpg東京五輪のセーリング競技会場として世界的にも注目が集まる江の島周辺。五輪をみすえ、相模湾をめぐるツアークルーズを就航させるプロジェクトが浮上した

県は26年度から、漁港にダイビング拠点を整備したり、各漁港でのイベントを支援したりするなど「海の魅力発信」に努めており、湾内の航路開設を後押しすることで、観光振興を図る考えだ。

協議会では、採算性や接岸施設の有無などを調査したうえで航路を選定。今年度中にテストツアーを行う。また、少人数グループを対象に、チャーター船によるツアーの実施も検討する方向だ。

「具体的な航路開設は今後の課題」(県地域政策課)としながらも、「休日は観光客で混雑する江ノ島電鉄や国道134号の代替交通としても船舶による海上交通は有力な手段」(同)と指摘しており、海上ルートによる観光客の輸送も検討課題となる見通しだ。

船上から花火見学も

大磯港(大磯町)や腰越港(鎌倉市)、真鶴港(真鶴町)などでは海産物販売が好評を博していることから、各港のイベントに観光客を海上輸送したり、4月に再建オープンし、にぎわいをみせている旧吉田茂邸(大磯町)の観光を組み合わせたツアーや船上からの花火大会見学を企画したりするなど、「新たな観光資源として活用したい」(県地域政策課)としている。

1964(昭和39)年の東京五輪ではセーリング競技会場となった江の島に湘南港が整備され、現在でも年間100回以上のヨットレースが開催されるなど、国内を代表するマリンスポーツ拠点へと成長した。

3年後に迫った東京五輪に向けては、「湘南の魅力を世界にアピールしたい」(黒岩祐治知事)と期待を高めており、「相模湾クルーズ」を県内観光の起爆剤としたい考えだ。

湘南港 江の島が昭和39年の東京五輪セーリング競技会場として選ばれたことを受け、江の島東側の岩礁を埋め立てて設置した。36年から建設が始まり、39年に総事業費約24億円をかけて完成した。平成10年の国体開催を前に再整備計画が進み、現在ではヨットなど約1200艇を保管できる日本最大級の公共ヨットハーバーとなっている。

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