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国産イチゴのブランドが韓国に流出 5年間で損失約220億円 大半は日本産もとに開発

2017/06/22

日本のイチゴ品種が韓国に流出したことで、日本の輸出機会が奪われ、5年間で最大220億円の損失があったとの試算を農水省が6月21日までにまとめた。自民党の問い合わせに農水省が答えた。農水省は28年度の補正予算で3億円を計上し、品種登録制度の整備を進めるとしている。(産経新聞WEB編集チーム)

201706221107_2-300x0.jpg信州大農学部が開発し平成23年に品種登録した夏秋イチゴ「信大BS8-9」。

農水省によると、韓国のイチゴ栽培面積の9割以上が日本の品種を基に開発した品種。これまでに日本で育成された品種で、韓国への流出が確認されたのは「レッドパール」「章姫(あきひめ)」、栃木県が育成した「とちおとめ」「栃の峰」。

このうち、韓国の「雪香(ソルヒャン)」は章姫とレッドパールを、「梅香(メヒャン)」は栃の峰と章姫を、「錦香(クムヒャン)」は章姫ととちおとめを交配させて開発した。韓国のイチゴ輸出量は4000トンにのぼり、日本を上回っている。

農水省は、日本の品種が流出していなければ韓国の品種も開発されず輸出もできないと想定。日本が輸出できるはずのものが韓国産に置き換わったとして損失額を試算した。韓国の輸出額から推計して、日本の損失額は5年間で最大220億円だったとした。

これに対し、昨年1年間の日本産イチゴの輸出額は11億円。

品種登録できていれば品種開発者が得られていたロイヤルティー(許諾料)は年間16億円にのぼると推計。韓国には品種登録制度はあるが2012年までイチゴは保護対象になっておらず、日本側が品種登録できなかった。

品種登録していれば、栽培の差し止めや農産物の廃棄を求めることができるが、登録していないため、こうした対抗策が取れない。

ほかにも中国で静岡県産のイチゴ「紅ほっぺ」が無断で生産されていると報道されたり、ブドウの品種「シャインマスカット」が中国で無断増殖され、韓国でも中国産の種苗が流通していることが分かっている。

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