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大阪万博誘致  松井知事のプレゼン、加盟各国は高評価 首相の動画が決め手?

2017/06/16

【パリ=有年由貴子】2025年国際博覧会(万博)誘致を目指し、立候補国がプレゼンテーションを行った14日のパリでの博覧会国際事務局(BIE)総会。準備不足とみられる国もある中、映像を交えたテンポの良いパフォーマンスを披露した日本に、開催地決定の投票権を持つBIE加盟各国の代表らからは好意的な声が聞かれた。

201706161309_1.jpgBIE総会でのプレゼンテーションを終え、壇上で安堵の表情を見せる松井一郎大阪府知事(右)と榊原定征誘致委員会会長=6月14日、パリ(有年由貴子撮影)
201706161309_2.jpgパリの博覧会国際事務局の総会で開かれたプレゼンテーション。大阪誘致の動画に登場した安倍晋三首相=6月14日、フランス(共同)

日本は約2カ月間かけて作製したPR動画をメインに据え、演説は短くまとめた。最後に松井一郎大阪府知事と、誘致委員会の会長を務める榊原定征・経団連会長が壇上にそろい踏みし、官民一体での取り組みをアピール。「どうぞ大阪におこしください。明るい未来のために」という安倍晋三首相のメッセージ動画で締めくくると、会場からはこの日一番の大きな拍手が湧き起こった。

総会終了後、日本のプレゼンについて加盟各国代表からは、「首相の出演が良かった。大阪にとっても非常に心強いだろう」(スペイン)などと4カ国の中で唯一、国のトップが登場したことへの評価が相次いだ。「大阪はチームの雰囲気を感じた」(サンマリノ)といった声もあった。

対して、最初に立候補したフランスは計画の進捗ぶりをアピールした。各国代表にも「テーマを深く掘り下げられている印象」(フィンランド)と理解を広げた様子。一方、予定の半分近くを残してスピーチを終えたロシアとアゼルバイジャンは、構想の具体的な内容にはほとんど触れず、準備不足の印象を残した。

各国代表からは開催国について「最終的には大阪かパリ」と予想する声も聞かれた。

プレゼンを終え、日本の誘致関係者は「最大のライバル」とみるフランスについて「会場候補地が決まっておらず、やや迫力に欠ける印象」と分析。「日本はフランスに遅れているとは思えないプレゼンができた」と自信をのぞかせつつ、11月に迫る第2回のプレゼンについては「もう少し会場がイメージできるようなもので攻めていかなければならない」とも語った。

「万博㏚は準備不足」関西経済同友会代表幹事 

2025年国際博覧会(万博)の大阪誘致に向けて、大阪府の松井一郎知事らがパリの博覧会国際事務局(BIE)総会でプレゼンテーションを行ったことを受け、関西経済同友会の鈴木博之代表幹事(丸一鋼管会長)は15日、大阪市内で開いた定例記者会見で、「(誘致活動全体として)現在のPRの仕方は準備不足」と指摘した。

201706161314_1-300x0.jpg記者会見する関西経済同友会の鈴木博之代表幹事=6月15日午後、大阪市

鈴木氏は今回のプレゼンについて「訴えがどれだけ浸透するかは分からない」と前置きし、松井知事が英語でプレゼンした点に触れ、「フランス語でも訴えるなど、もう一歩踏み込んでいかないとインパクトが少ない気がする」と述べた。

今後本格化する誘致競争に向けて、「相手に応じて2つ、3つぐらいのプレゼンを用意する必要がある。『大阪はいいところです』というだけでは足りない」と話した。

鈴木氏は7月中旬に、カザフスタンのアスタナで開催中の万博を訪れ、カリブ海地域の約10カ国でつくるパビリオンのイベント「カリブデー」で大阪万博をアピールする。

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