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高級外資系相次いで大阪・京都に進出「幹部候補」も送り込む…国内勢は改装で対抗

2017/06/11

急増する訪日外国人客(インバウンド)や、ゆとりある旅行を楽しむ富裕層を取り込もうと、外資系高級ホテルが大阪や京都で五つ星級のホテルを相次ぎ投入している。米ヒルトンの最高級ホテル「コンラッド大阪」(大阪市北区)は9日に開業し、大手の最高級ブランドがほぼそろい踏み。かつては東京が主戦場だったが、観光需要が盛り上がる関西でも勢力図を塗り替えつつある。201706091817_1.jpg

真っ向勝負

英インターコンチネンタルホテルズ&リゾーツ傘下のインターコンチネンタルホテル大阪(大阪市北区)が平成25年に開業。米マリオット・インターナショナル傘下のザ・リッツ・カールトン京都(京都市中京区)と翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都(京都市右京区)が26、27年に続けてオープンするなど、高級ホテルの出店競争は外資勢の独壇場だ。

コンラッド大阪の一般客室は1泊4万5000円から。関西の高級ホテルの宿泊代は3万~8万円で、そこに真っ向勝負を挑む。

関西のある高級ホテル関係者は「ダイナミックな日本市場を経験せよと、外資が幹部候補を続々と送り込んでいる」と明かす。コンラッド大阪の出店をめぐっては、入居する複合ビルとの優先交渉権を持っていた国内老舗のロイヤルホテルが、最終的に競り負けた。

増える需要

近年、関西ではインバウンドの急伸が続いている。大阪観光局によると、大阪府を訪れる外国人観光客は23年の158万人から、28年は941万人へと約6倍に増加。大阪観光局は32年までに1300万人へ引き上げる目標で、今後も宿泊需要の拡大は確実な情勢だ。

ホテルジャーナリストの井村日登美さんは「関西は観光地へのアクセスが良く、掘り起こせばいくらでも旅の提案ができる。その潜在力に外資の注目が集まっている」と指摘。景気変動や治安面も安定し、魅力的な市場という。

迎え撃つ国内勢は危機感を強め、大規模改装に乗り出している。リーガロイヤルホテル京都(京都市下京区)や京都センチュリーホテル(京都市下京区)は昨年、全面改装を実施。ホテルニューオータニ大阪(大阪市中央区)も26年度から6年にわたり全客室を改装中だ。

ただ、設備は外資勢も豪華だ。国内勢は、外資の圧倒的なブランド力や資金力に、サービス面などで対抗できるかどうかが問われている。

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