Logo sec

「ブドウが足りない」日本ワイン国内外で人気、酒類各社が自社畑を拡大 

2017/06/09

大手酒類メーカーが国産ブドウだけを使った「日本ワイン」向けの自社畑を相次ぎ拡大している。アサヒビール(本社・東京都墨田区)は6月8日、北海道余市町に4ヘクタールの農地を取得したと発表。メルシャンなども自社畑を増やす計画だ。味や品質が改善され、日本ワインは国内外で人気が高まっている。各社はブドウ栽培を拡大し、日本ワインの生産を増やす考えだ。

201706091535_1.jpgアサヒビールが北海道余市町で取得した農地のイメージ

「右肩上がりで需要は伸びる」。8日都内で会見したアサヒビールの平野伸一社長は、日本ワインの市場拡大に期待感を示した。

日本ワインは国産ブドウを100%使い、国内で醸造したワイン。濃縮果汁など輸入原料を使って国内で醸造する「国産ワイン」と区別される。味や“純国産”といったブランドも受け需要が高まっているが、生産拡大に向け最大のネックは「国産ブドウの調達量が足りない」(平野社長)ことだった。

このためアサヒは北海道で新たに農地を取得し、2023年に収穫を始める。自社畑は計5ヘクタールとなるが、さらに25年をめどに倍増となる10ヘクタールに拡大する。25年の日本ワインの生産量を3倍に引き上げる計画だ。

メルシャン(本社・東京都中野区)も「日本ワインの評価が高まっている」(代野照幸社長)として生産拡大に乗り出す。自社畑は、27年に現在の倍増にあたる約80ヘクタールに拡大する。また、サッポロビール(本社・東京都渋谷区)は20年の自社畑での収穫量を、16年比で16%増やす計画だ。

サントリーワインインターナショナル(本社・東京都港区)は、評価が高まっている日本固有品種「甲州」の山梨県内の自社畑での収穫を増やす。他の品種からの植え替えなどで22年に約5倍にする。

国税庁の推計によれば、15年度の日本ワインの国内市場に占める割合は3.7%にとどまる。各社は市場開拓の余地が大きいとみて、自社畑の確保を急ぐ。(大柳聡庸)

あわせて読む

海外進出

もっと見る
「海外進出」の記事をもっと見る

サントリー

もっと見る
「サントリー」の記事をもっと見る

ワイン

もっと見る
「ワイン」の記事をもっと見る

キリン

もっと見る
「キリン」の記事をもっと見る

アサヒビール

もっと見る
「アサヒビール」の記事をもっと見る