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「魅力度」ワースト級の群馬 ブランド総研社長、自民県議らに処方箋「シンボル不在、イメージの集約を」

2017/06/10

魅力度ランキングで毎年のように全国最下位級に沈む群馬。その序列を「地域ブランド調査」として毎年発表する「ブランド総合研究所」(本社・東京都港区)の田中章雄社長が6月6日、「いかにブランド力を向上させるか」をテーマに前橋市内であった自民党県連の県議団研修で講演した。群馬が抱える課題、解決への処方箋は見つかったか―。

201706091224_1-300x0.jpg魅力度ランキングでは北関東がワースト3。群馬のブランド力向上への秘策を語ったブランド総合研究所の田中章雄社長=6日、前橋市内(久保まりな撮影)

地域ブランド調査は昨年で11回を数え、47都道府県と全国1000市区町村を対象に、認知や魅力、観光意欲、産品購入意欲など77項目で行う。

中でも注目されるのが「魅力度ランキング」。近年は、群馬は40位台で、平成26年46位、27年44位、昨年は45位で最下位の茨城、46位の栃木と合わせて北関東がワースト3を占めた。

この日、田中社長は「群馬県のブランド力について」と題し、約100人を前に1時間半にわたり、魅力度だけではなく、ブランド力をどのように向上させるかを説明した。

まず、群馬の認知度は全国36位で、魅力度と違いワーストではない、と指摘。群馬に「機会があれば行ってみたい」という人が回答者の37.2%いることなどを挙げ、「認知はされているので、魅力を伝え切れていないだけ。群馬の名前を知っている人に良いイメージを植え付け、具体的な消費行動意欲につなげていくことが必要だ」と指摘した。

また、県内には、スバルの生産拠点の太田市や世界遺産がある富岡市、温泉がある草津町など、魅力的な市町村があっても、それが「県全体の魅力につながっていない」と説いた。

食についても同様で、コンニャク、上州和牛、下仁田ネギ-などが有名でも、「食材が豊富なイメージ」は全国41位(27年)、「食事がおいしい」は45位(同)と群馬の食への認識が薄いことを明かした。

「群馬=○○というシンボリックな魅力が不在。百花繚乱(りょうらん)はブランドの世界では成り立たない」として、「あれもこれもあります、というのはよくない。イメージの集約化を図ることが必要」とした。その上で、群馬が誇る「食」を生かした体験プログラムを組むことや2020年東京五輪・パラリンピックに向け、訪日旅行者のインバウンド対策をすることなどに触れ、「消費者から見てよいと思うモノ、群馬でなければいけないモノを作り出すことが大事」と提案した。

ブランド力向上をめぐっては、県議会でもたびたび議題に上り、今年度は魅力づくりに関する特別委員会も設置された。自民党県連は山本一太会長の下でタスクフォースを結成し、勉強会を開催している。今後、特別委とも連携し、スピード感を持って県に具体的な提案をしていく予定という。
 

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