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急増する訪日客からの110番…多言語対応、6月から民間コールセンターに委託 京都府警

2017/05/29

訪日外国人観光客の増加に伴い、京都府警は6月から、外国人からの110番や交番への問い合わせについて、多言語がカバーできる民間コールセンターにつないで対応する取り組みを始める。

201705292204_1-300x0.jpg京都・祇園の「外国語交番」。京都府警は訪日客の増加とともに100番の多言語対応にも取り組む

外国人観光客が事件や事故などのトラブルに遭い、110番をしたり警察署、交番に訪れたりした際、府警が委託する民間のコールセンターに接続。センターに待機する通訳担当者が話を聞き取り、警察官に伝える仕組み。開始当初は英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語で対応する。

これまで府警では、24時間体制で常時11人の警察官が、英語、韓国語、中国語、フランス語、ベトナム語の5カ国語を駆使して110番などの対応にあたってきた。ただ、外国人観光客数が急増し、来日する国や地域も多様化しているため、今後は府警だけの体制では対応しきれない場合も想定され、民間への業務委託を決めた。

同様の取り組みは奈良、山口、沖縄など5県警で行っているが、もともと県が委託している民間コールセンターを利用したもの。府警は全国の警察で初めて、単独で民間に業務委託して実施する。

府内の平成27年の外国人宿泊客は、前年比7割増の322万人を記録。日本を訪れた外国人の6人に1人が京都で宿泊したことになる。それに伴い、府警が外国人への対応を迫られる場面も急増。府警に27年に寄せられた外国人からの110番は402件で、19年の約3倍増になった。

府警は訪日外国人がらみの相談やトラブルに対応するために、昨年から「Welcome Kyoto Project」を推進。語学を話せる警察官の養成に力を入れるほか、観光地に「外国語交番」を設置し、警察署独自で英会話教室を開催するなど、警察あげての国際化を進めている。

今回のコールセンターの運用について、府警の担当者は「通報や相談内容を迅速に把握し、状況を判断することが重要。その後の捜査にも影響が出る可能性もある。外国人観光客の安全を守るためにもシステムを有効に活用したい」としている。

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