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大阪「なにわ筋線」平成43年春開業、北梅田、中之島、西本町、南海新難波の4駅新設

2017/05/24
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関西国際空港へのアクセス向上を目指し、JR大阪駅北側の「うめきた」と難波付近までを結ぶ鉄道新線「なにわ筋線」について、大阪府と大阪市、JR西日本(本社・大阪市北区)、南海電鉄(本社・大阪市中央区)、阪急電鉄(本社・大阪市北区)は5月23日、平成43(2031)年春の完成に向けた事業計画概要を発表した。

完成すれば、大阪市中心部から関空の所要時間は現状の1時間前後から約20分短縮される。今後、約3300億円に上る総事業費の負担割合など計画の細部を詰める。

南海は新今宮から…吉村市長「大阪市は1100億円を」

計画概要によると、うめきた地下の「北梅田」に加え「中之島」「西本町」「南海新難波」(いずれも仮称)の計4駅を新設。計7.4キロの大半が地下となる。

北梅田-西本町間をJR西日本と南海の共同運行とし、西本町から南は別路線に分離。JR西日本はJR難波駅経由で阪和線に接続し、南海は新今宮から南海本線に乗り入れる。

また、阪急電鉄も十三駅と北梅田をつなぐ連絡線を新設し、なにわ筋線に乗り入れる方向で4者と協議を進める。

総事業費約3300億円のうち、府市と鉄道会社が折半出資する第三セクターへの出資金が20%、国と地方からの補助金が約53%を占め、残りは三セクの借り入れで賄う。

三セクが建設主体となり、鉄道会社が線路など設備の利用料を支払う「上下分離方式」を採用する。

勝ち組?負け組? 新線の開設に鉄道各社の思惑さまざま

​​​​​​完成すれば大阪中心部から関西空港へのアクセスを飛躍的に向上させる「なにわ筋線」。新たなビジネスチャンスが広がる一方、既存路線の乗客減少を懸念する声もあり、鉄道各社の思惑はさまざまだ。(織田淳嗣、川瀬充久)

阪急「十三から南下」、南海「悲願キタ進出」、京阪「起死回生」…どうする市営地下鉄は

南海にとって西日本最大のターミナルであるJR大阪駅近くの「北梅田」や新大阪に接続できることが最大のメリットで、関空特急「ラピート」は新大阪へ乗り入れできる。JR西日本も京都-新大阪の経路で関空へ向かう特急「はるか」が北梅田を通ることで、利用者の大幅増を見込める。

阪急電鉄は、十三-北梅田の連絡線整備に向けて国や府市との協議を開始。十三と新大阪を結ぶ「新大阪連絡線」の敷設を長期経営ビジョンに明記した。

京阪電鉄も並々ならぬ期待を寄せる。平成20(2008)年に開業した中之島線は、終点の中之島駅が他の路線と接続しておらず、利用者が伸び悩むなか、なにわ筋線「中之島駅」との接続は起死回生の一手となる。

「中之島線はもともと、なにわ筋線開通を見込んで整備した面もある」(京阪関係者)ことから、同社広報は「なにわ筋線に乗客が奪われるとの試算もあるが、鉄道はネットワーク。中長期的には大いに期待している」と話す。

一方、来年4月に民営化を控える大阪市営地下鉄にとって、なにわ筋線は競合路線となる。市内中心部を南北に走る路線は御堂筋、四つ橋、堺筋、谷町の4路線があり、影響は避けられない見通しだ。

これに対し吉村洋文市長は23日、報道陣に「地下鉄からしたらライバル路線になるので、もっと乗ってもらえるように経営努力して切磋琢磨(せっさたくま)しながら積み重ねることが大阪の成長につながる」と強調した。

 

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