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“おもてなし”に本腰 外国人対策で“通過地点”の汚名返上なるか 和歌山・新宮市

2017/05/24

世界遺産登録から10年以上が経過しても外国人観光客の来訪が続く和歌山県新宮市が、“おもてなし”に本腰をいれている。ガイドマップの英語版を新しく作成したり、既存のグルメマップも英語版をリニューアルしたりして、観光客のハートをつかもうとあの手この手を繰り出している。熊野速玉大社などを観光した後、すぐに次の目的地へと向かう“通過地点”と揶揄(やゆ)された汚名返上なるか。

201705241148_1-300x0.jpg和歌山県新宮市が刊行した外国人向け観光パンフレット

市商工観光課では4月末、「熊野参詣道ガイドマップ」の英語版「Guide Map of Kumano Kodo Pilgrimage Routes」を作成した。熊野速玉大社周辺や大雲取越、小雲取越、川の参詣道(熊野川)などの5ルートを挙げ、外国人に分かりやすく古道を紹介している。発行部数は1万1200部。

今月には、既刊の「新宮うまいもんお食事処マップ」の英語版を刊行した。「Japanese Food(和食)」「Izakaya(居酒屋)」「Sushi(すし)」「Noodles(うどん、そば)」といった店の種類や、店舗マップ、値段まで細かく紹介している。タクシーやレンタカー、レンタル自転車の連絡先も併記し、アクセスにも気を配った。発行部数は2000部。

「世界遺産のある街」として知られる新宮市だが、ネックは観光のみで滞在する客が少ないことだという。商工観光課企画員の勢古口千賀子さんは「世界遺産を見ただけで他に移動する観光客を、市内に引き込む狙いがある」と話す。

新宮市観光協会のホームページも新年度から英語、フランス語、中国語(繁体、簡体)、日本語の5言語に多言語化された。特に観光情報は「見る・遊ぶ・温泉」と細分化し、観光名所、宿泊施設、温泉のほか各種店舗(買い物、食事)、まちなか歩きのルートマップ、交通マップ、GPSによるガイドマップなどを掲載している。

市商工観光課によると、平成28年度に新宮駅構内にある観光協会を訪れた外国人観光客は3292人。25年度955人、26年度1714人、27年度2326人と、毎年順調に伸びているのが分かる。

また、熊野古道大雲取越、小雲取越の中継点に位置している小口自然の家では外国人観光客が対前年比29%増と大幅な伸びを見せている。

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