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成田空港の発着時間拡大見直しを県に要望 成田市など周辺9市町、夜間の騒音など懸念

2017/05/09

成田空港の周辺9市町でつくる「成田空港圏自治体連絡協議会」は5月8日、県庁を訪れ、森田健作知事に航空機の発着時間を延長する計画の見直しなどを盛り込んだ要望書を提出した。深夜・早朝時間帯の発着を計3時間延長する計画の見直しのほか、騒音対策の拡充や、地域振興策などについて関係市町の意見を尊重することを求めた。県は要望書を踏まえ、国土交通省や成田国際空港会社(NAA、本社・千葉県成田市)に対応を求めていく考えだ。(永田岳彦)

成田空港圏自治体連絡協議会 成田空港周辺市町村の振興を図るため、千葉県などの関係機関とともに成田空港建設の促進とあわせ、地域住民の生活環境の保全及び福祉の向上に寄与することを目的に組織された。構成メンバーは成田市、富里市、香取市、山武市、栄町、神崎町、多古町、芝山町、横芝光町の9市町村。(成田市ホームページ)

201705091908_1-300x0.jpg成田空港圏自治体連絡協議会から要望書を受け取る森田健作知事(左)

協議会の会長を務める成田市の小泉一成市長は「空港の機能強化に伴う騒音などの増大について、地域住民への負の影響も懸念される」と指摘。これに対し、森田知事は「住民の声を集約したものとして重く受け止める」と応じ、早急に国などへの要望に向けた調整を進める考えを示した。

昨年9月にNAAが示した延長計画では、昭和53年の開港以降、原則午前6時~午後11時としてきた発着時間を午前5時~翌午前1時へと、3時間拡大する案を示した。

NAAは昨年10月以降、周辺各市町で100回以上の住民説明会を開催し、延べ5000人の住民との意見交換を実施。住民からは「眠れなくなる」などの反発の声が根強く、延長計画の見直しを迫られる可能性も出ている。

ただ、協議会も成田空港の機能強化策自体は反対していない。「(要望書は)機能強化策を否定するものではない」(小泉市長)、「国際空港として、(航空会社に)選ばれる空港でなくてはいけない」(多古町の菅沢英毅町長)といった声もあがる。

訪日外国人観光客の増加への対応や2020年の東京五輪・パラリンピックを視野に、東京都心に近い羽田空港の国際線発着枠が拡大した影響で、成田空港の地盤沈下も懸念されるためだ。アジア各国で激化している空港間の競争に勝ち抜く必要も出ている。

協議会の9市町の間でも「開港して40年たつが、空港の南側は恩恵にあずかれていない」(横芝光町の佐藤晴彦町長)などと、空港の機能強化にあわせ、具体的な地域振興策を求める声も根強い。騒音対策や地域振興策、移転補償の対象となる航空機騒音障害防止特別地区の見直しなど、地域によって重視するものに差があることも浮かび上がる。

地域の要望を踏まえつつ、森田知事がどのようにリーダーシップを発揮して国やNAAとの折衝を行うのか。その手腕に注目が集まる。

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