Logo sec

奈良ホテル(明治42年開業)耐震化へ 本館、3年かけ初の大規模工事

2017/05/02

「関西の迎賓館」として知られる奈良ホテル本館(奈良市)の耐震補強工事が、今月から約3年間かけて行われる。明治時代に建てられ、近代化産業遺産にも認定された名建築で、奈良ホテルによると、本館の建物の大規模な工事は初めて。営業は継続し、歴史的価値を残しながら一部客室などのリニューアルも行うという。

【関連サイト】奈良ホテル

201705021132_1-300x0.jpg耐震補強工事が始まる奈良ホテルの本館=奈良市

奈良ホテルは明治42(1909)年に創業。桃山御殿風の本館は東京駅駅舎などを手がけた建築家、辰野金吾の設計で、木造2階建て延べ4929平方メートル。物理学者・アインシュタインや、女優・オードリー・ヘプバーンも宿泊したことがある。

耐震補強工事では歴史的価値を失わないように配慮。補強設備を外部には設けず、壁面内部に強度のある木製の補強壁を埋め込むなどして耐震性を確保する。

ロビーや各客室にある暖炉(マントルピース)は補強し、従来通りオブジェとして残す。大正時代のスチーム暖房は電気ヒーターに換えるが、ラジエーターは装飾として残すなどし、クラシックな趣を伝えていく。

また、1階にある和室3室はデラックスツインルームに替え、多様化に対応。工事部分を除いて営業は継続し、平成32年春ごろの完了を目指す。

奈良ホテルの担当者は「次の100年に向かって安全・安心を届け、さらに愛されるホテルにしていきたい」としている。

あわせて読む

「宿泊」の記事をもっと見る

奈良県

もっと見る
「奈良県」の記事をもっと見る