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「絵師100人展 07」4月29日からアキバ・スクエアで 現実と非現実が融合

2017/04/27

漫画やアニメの絵を描き、ファンから「絵師(えし)」と呼ばれるイラストレーターらの作品を集めた「絵師100人展 07」(産経新聞社主催)が4月29日から、東京都千代田区のアキバ・スクエアで開催される。7回目となる今回のテーマは「融合」。現代日本のポップカルチャーの最前線で活躍する絵師たちは、キャンバスの上でどのようなテーマを「融合」させたのだろうか。(本間英士)

201704271552_1-300x0.jpgKEI「夕暮れ時」

日本は古来、伝統を大切にし、時には海外からの技術や価値観を取り入れつつ、独自の文化を築いてきた。現代の絵師たちも同様に、多様な文化を取り入れながら進化を続けている。今回は、ベテランから若手まで104人の絵師が参加。現実世界と非現実の世界を、独特の視点で「融合」させた。

イラストレーター、ウエダハジメの「クリーン作戦」に描かれているのは、西洋風の甲冑に身を包んで行進する女の子たち。荒々しく引かれた線に、大胆な構図が面白い。ただ、よく見ると、女の子が着ているのは制服のスカートやジャージー。上履きを履き、ほうきや布団たたきを手に行進する姿は奇妙だが、その不思議な組み合わせについ目を奪われてしまう。

「以前、博物館で中世の子供用のよろいを見てひかれました。かわいらしさとすごみがあり、いつか描きたいと思っていました」。創作のきっかけを、ウエダはこう振り返る。

アニメ「化物語」のエンディングアニメなどで知られ、独特の画風で人気を集めるウエダ。絵を描く際に心がけていることについて、「(作品の)裏テーマ的なものを考え、『忍ばせる』ことを楽しんでいます」と独特の表現で語る。

同展には「和」の雰囲気や、「現代の日本」を意識した絵も多い。例えば、KEIの「夕暮れ時」だ。

一見すると、西洋風の絵に見えるかもしれない。だが、背景に描かれているのは大きな鳥居と桜の花、そして信号。傘を差したかわいらしい女の子も、巾着袋を手に持つなど、どこか日本的な雰囲気も感じる。

201704271552_2.jpg高野音彦「ねむりのそこ」

KEIは、バーチャルアイドル「初音(はつね)ミク」のキャラクターデザインを手掛けたイラストレーター。今作の狙いは、「和」と「洋」の融合だという。「和服にフリルだったり、黒髪だけど青い目だったり、いろいろ混ぜ込んだつもりです。(背景には)古来あるものと近代のもの、普段よくある光景を、改めて強調して描いてみたいと思いました」と意図を明かす。

「和」と「洋」、そして今風の「萌(も)え絵」。その意外な親和性の高さには驚かされる。とはいえ、女性の持つ美を描くという意味では、江戸時代の浮世絵師と現代の絵師の狙いは共通している。表現方法こそ大きく違えど、絵師たちが日々磨く技術や、絵に対する真摯(しんし)な姿勢が、鑑賞者の目を引くのではないか。

他にも、アニメ「超時空要塞マクロス」のキャラクターデザインなどを手掛けた美樹本晴彦、漫画「ひだまりスケッチ」やアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」のキャラクター原案を務めた蒼樹(あおき)うめら、実力派絵師が名を連ねる。世界中で人気を集めつつある「萌え絵」に触れる、良いきっかけになりそうだ。

「絵師100人展 07」は5月7日(日)まで(期間中無休)。高校生以上1000円、中学生以下無料。問い合わせは公式サイト(http://www.eshi100.com)の問い合わせページから。

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