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3月の訪日客220万人、伸び鈍化 中国人客ブレーキ、欧米などと競合か

2017/04/20
日本政府観光局(JNTO)は4月19日、3月の訪日外国人客数が前年同月比9.8%増の220万5700人だったと発表した。200万人の大台を3カ月連続で上回ったが、伸び率は2カ月連続で1けた台。2013年2月から続いていた2けた増と比べ、鈍化が目立ってきた。

鈍化の主な要因は、全体を牽引(けんいん)してきた中国人客の動向だ。昨年は年間27.2%増だったが、今年3月は50万9000人、2.2%増とブレーキがかかった。

その背景について、観光庁は「中国からの海外旅行客の増加自体が落ち着いてきた上、欧米やオーストラリアへの航空運賃が下がり、日本旅行と競合するようになったため」(田村明比古長官)とみている。

昨年3月末だったイースター休暇が今年は 4 月になったことも影響したとみられる。豪州は前年同月比4.2%減で14年3月以来、約3年ぶりに前年同月を下回ったほか、英国、スペインからの旅行客も前年を下回った。このほか、東南アジアでも、フィリピンが前年同月比7.0%減と12年2月以来、約 5 年ぶりに前年同月を下回った

一方、“爆買い”の退潮など、訪日旅行客の「カネの使い方」も変化している。19日発表された今年1~3月の訪日客旅行消費額は9679億円で、前年同期比4%増。1人当たりの消費額は8.5%減の14万8066円だった。

1~3月の訪日外国人客数が前年同期比13.6%増の653万7000人で、上位は中国147万2000人(12%増)、韓国137万9000人(24.2%増)、台湾99万9000人(3.5%増)の順だったが、一人当たり消費額をみると、スペインの約24万9000円(18.5%増)が最も高く、続いてオーストラリアが約24万円(15.5%減)。中国は約22万5000円(14.9%減)で3位だが、総消費額は全体の4割近くを占める3718億円に上った。

費目別にみると買い物代の比率が約3ポイント減の約39%に下がる一方、宿泊料金や飲食費などが増えており、田村長官は「体験型サービスを磨くことが重要だ」と同日の記者会見で指摘した。

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