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「商店街を丸ごとホテルに」大津市中心部活性化へ空き町家など7軒を宿泊施設に 訪日客呼び込み

2017/04/15

大津市中心部の商店街などにある空き町家や空き店舗7軒を一斉に改装し、宿泊施設として再生させるプロジェクトが始まる。外国人観光客をターゲットに、町家の雰囲気と周辺のまち歩きも楽しんでもらう狙い。空き町家の活用と商店街の活性化を同時に図る試みとして、注目を集めそうだ。

事業を手がける谷口工務店(本社・滋賀県竜王町)と支援する大津市が4月13日、発表した。

201704142140_1.jpg宿泊施設に改装予定の商店街の空き家で、谷口弘和社長から改装のイメージを聞く越直美市長(手前)

対象となる町家は、市中心部のアーケード商店街や旧東海道にあり、いずれも2階建てで延べ床面積65~258平方メートル。改装と宿泊事業を谷口工務店が行う。

和風に統一された畳の部屋のほか、フローリングにベッドの部屋も用意。多様なニーズに対応する。伝統的な木組みの町家の特徴を生かしながら、キッチンやトイレなどは最新の設備を導入する。外国人観光客の呼び込みで地域活性化を目指す事業を支援する経済産業省の補助金を受けて実施する。

整備のコンセプトは「商店街を丸ごとホテルに」。利用客は、JR大津駅前にある同社が改装した町家のモデルルーム「大津百町スタジオ」でチェックインをして、町を散策しながら宿に向かう仕組み。町の銭湯や居酒屋など大津の宿場町の雰囲気を楽しんでもらう狙いという。

谷口工務店の谷口弘和社長は「町中にコテージをつくるイメージ。のんびりと大津の文化を感じてもらえる場所にしたい」と話した。宿泊費は1泊朝食付きで4万5000円以上になる見込みで、メーンターゲットは富裕層だという。来年3月下旬の開業を目指す。

大津の中心部は江戸時代に東海道の宿場町として栄え「大津百町」と呼ばれた。ただ、市の調査(平成16年度)によると、約1600軒残る町家のうち約200軒が空き家となっており活用が問題となっていた。

また、市内の宿泊客は増加しているが、京都観光や大阪観光での宿泊拠点としての利用が多く、大津市内への観光誘致も課題だった。

発表に同席した越直美市長は、商店街にある改装予定の空き家を見学。「商店街の中にも町家があり、そこに泊まれるのは面白い。宿場町のころのにぎわいが復活する事業になってほしい」と期待を寄せた。

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