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インバウンドがターゲットのちょっと高級なカプセルホテルが関空に誕生 「稼働率95%目指す」

2017/04/05

関西国際空港の複合商業施設「エアロプラザ」に上質を売りにするカプセルホテル「ファーストキャビン関西空港」が誕生した。同様の施設は全国にあるが、空港では羽田空港に続いて2施設目。十分な天井高を確保するなど従来のカプセルと一線を画し、短時間の利用も可能だという。これまでベンチで過ごすことが多かった早朝・深夜の空港利用客の選択肢の幅を広げそうだ。

大浴場も完備

201704052126_2-300x0.jpg関西空港内の複合商業施設に開業した高級カプセルホテル「ファーストキャビン関西空港」の客室

キャビンでは、タキシードにちょうネクタイ姿の“ホテルマン”らが利用客を出迎えし、ロビーにはジャズが流れるなど、従来のカプセルホテルの雰囲気を一切感じさせない。

客室はファーストクラス(4.4平方メートル)とビジネスクラス(2.5平方メートル)の2種類を用意。天井高は約2メートルを確保し、圧迫感はなく、頭をかがめるようなこともない。

部屋にはカギはかけられないが、貴重品入れも備えスーツケースといった大きな荷物を置くスペースも設置。外国人観光客らに人気のある大浴場も完備する。

基本料金(1泊)はファーストで7200円、ビジネスは6200円(時期により変動)。2時間以上の短期利用(1時間あたりはファースト1000円、ビジネス900円)も可能だという。

「韓国にはない」「超豪華」…評判は上々

3月30日午後7時のオープンと同時に続々と旅行客らが訪れるなど、早くも人気を集めている。

韓国から出張で関空を訪れた鄭昌勲(ジョン・チャンフン)さん(38)は出張当日の便が満席で1日前倒しで来日し利用した。「やはりホテルに比べて安さが魅力。韓国にはカプセルホテルはないので興味を持つ人も多いのではないか」と話す。

札幌市の会社員、勝又亨祥(ゆきよし)さん(48)は雪の影響で札幌便が欠航になり宿泊した。「室内も従来のカプセルのイメージとは違い豪華。何とか予約が取れてよかった」と話していた。

増加するロビー滞在者の選択肢に

関空内には、高級ホテルもあるが、早朝や深夜便の利用者にとっては料金面で利用しづらいとの声も根強く、運営する関西エアポートによると、1日あたり平均約250人がベンチで寝泊まりしていると推計されている。

関西エアポートでは休憩スペースを拡充したり、夜間は毛布を貸し出したりするなどして対応してきたが、手ごろな滞在場所の確保が課題だった。

早朝の台湾便に搭乗するために小豆島から終電で関空を訪れ、ロビーで過ごしていた女性会社員(32)も「1人だったらロビーで十分だが、家族がいたら少し休める方がいいかもしれませんね」と語る。

こうした中で誕生したキャビン。関西エアポートの山谷(やまや)佳之社長は「関空をよい方向に変えていける」と期待を寄せる。

関空では、この夏には国際線の運航が1週間に1260便と過去最多になる見通し。キャビンの来海(きまち)忠男社長は「日本に来てよかったと感じていただける安くて品質の高い宿泊を提供する。1年以内に稼働率95%を目指す」としている。

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